開発でちょっとした改善を考える

2024 年 1 月 11 日 by hiro-k

Linux環境のVersionUpで他部門の方が作成した
Shellの改修を依頼されたときに気づいたことを記述させていただきます。
と言っても構文が悪いや、読みづらいといったことではありませんし、
コメント等も記述されていて比較的読みやすいものでした。

では何が気になったのか?になりますが、
依頼されたShellの改修はコマンドパスの修正でした。
この修正がどういったものかと言いますと、
例えばgrepコマンドですと

GREP_CMD=”/usr/bin/grep”

と定義し、grepコマンドを利用する際は

RESULT=`${GREP_CMD} hoge File`

というように使用する方法を取られていました。

そしてVersionUpでコマンドパスが変わったために
この定義の修正が必要となったという話になります。

この記述の方法が間違いでも、問題があるとは思いませんが、
こういったコマンドパスが変わることは
VersionUPではよくあることですので、あまりこういった定義は行いません。

ではどうするのか?ですが、環境変数を利用します。
Linuxではコマンドのパスが環境変数PATHに設定されていれば、
フルパスで記述する必要がなくなります。
そのため、
PATH=’/usr/bin:/bin’; export PATH
というように環境変数にコマンドが存在するパスを記述することで
RESULT=`grep hoge File`
と利用できるようになります。

コマンドパスが変わっても、環境変数に設定するパスにコマンドが存在する間は
改修が不要になります。
※コマンドのパスが変わることはあっても、
 色々なコマンドの存在するパスは変わることは早々ありません。

今回記述したものはShellですが、Shellに限らずちょっとした対応で改修工数が不要となったり、
次の開発で拡張や改修がしやすいような状態にすることが出来たりすることがあります。
このような点についてあらかじめ軽く頭に入れておくと、
開発のちょっとした改善につながるのではないでしょうか。

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