設計工程に対する改善対策#2

2023 年 11 月 29 日 by arakawas

お客様へ高品質な製品をより早く提供するため、引き続き設計スキルの底上げを行っています。
そこで前回同様、弊社で発生した不具合を例に挙げ、設計段階で未然に防ぐにはどのような対応を行っておけばよいか、分析結果と併せて記載します。

【事例システム詳細】
新システムからCSVファイルを出力し、出力したCSVファイルを用いて桐(DB)とデータ連携を行う。

【不具合内容】
新システムから出力したCSVファイルを用いて桐(DB)とデータ連携を行った際、データ連携をしてもCSVファイルの内容が桐(DB)に反映されない。

【桐(DB)についての補足】
①桐とは
 ⇒Windows環境向けのDBMS(データベース管理システム)

②桐のテーブルに表引きを設定した時の動き
 ⇒CSVの「仕入先コード」と、桐の「Aマスタ」の「コード」が一致する場合、
 「Aマスタ」の「短縮仕入先名」を桐に取り込む仕様となっている

【桐(DB)とのデータ連携】
≪期待する結果≫

≪実際の結果≫

【原因の分析】
①なぜ、桐(DB)にCSVのデータが登録されなかったのか 
 ⇒桐(DB)のテーブルの設定で、CSVからデータを取得する際、
  仕入先コードをもとにデータを取り込む仕様だが、
  仕入先コードを連携不要としていたため、取得できていなかったため

②なぜ、仕入先コードを連携不要としていたのか
 ⇒短縮仕入先名がデータ取込に必要な認識はあったが、
  仕入先コードが必要な認識がなかったため

③なぜ、仕入先コードが必要な認識がなかったのか
 ⇒桐(DB)との連携処理の設計の際に、
  桐独自のテーブル仕様への考慮が漏れていたため

④なぜ、桐(DB)独自のテーブル仕様への考慮が漏れていたのか
 ⇒桐(DB)のテーブル設計書がなく、桐を使用できる端末も1台しかなかったため

【再発防止のための対策】
新システムと桐(DB)とのデータ連携に関する資料がなかったという点から、データ連携を「システム連携図」または「外部インタフェース一覧」で資料化する。

【システム連携図とは】
連携するシステムを線で繋ぎ、矢印でデータの流れる向きを表します。
尚、矢印には連携するデータ名も付与します。

≪作成方法≫
①各システムの仕様書、ネットワークに関する資料を用意
 ※連携するシステムの開発・運用を委託している事業者に、
  仕様書の提供を依頼する必要あり
②仕様書を基にシステム連携図を作成
 ※システムに詳しくない人にも伝わる図を心掛ける
③各システム関係者にシステム連携方法が間違っていないか確認を行う

【外部インタフェース一覧とは】
システム関連図のインタフェース情報を一覧形式にまとめたもので、
システム関連図の矢印の数だけ一覧表の要件内容は増えます。

≪作成方法≫
①インタフェースを特定する識別子、当該システム名、接続先システム名を記載
②入出力情報を記載
③インタフェースが実現される方法や条件を記載
④システム関連図が作成されている場合は、
 インターフェースの数が一致しているか確認

今回も弊社で行った勉強会での事例を基に展開しており、今後も残り3回の勉強会を予定しているため、勉強会の結果を交えて記載する予定です。

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