GoogleGlassの技術検証

2023 年 1 月 12 日 by arakawas

以前ウェアラブルデバイスについての調査をしました。
今回は実際にGoogleGlassを用いて技術検証を行いましたので、その内容をまとめていきます。まずは開発環境の構築とその注意事項をまとめます。

GoogleGlassのアプリを開発していくために、以下を準備します。
・PC(Windows or mac)
・Android Studio
 ⇒ Androidアプリ=GoogleGlassアプリを開発する公式の統合開発環境(IDE)です。
・Vysor
 ⇒ PCとUSB接続したGoogleGlassの画面をPC側のディスプレイへ表示し、マウス、キーボードなどPCからGoogleGlassを操作するツールです。


[開発環境]

■Android Studio2021.2.1
 ⇒Androidアプリの開発ツール

■Vysor4.2.6
 ⇒GoogleGlassの画面をミラーリングするツール

[実行手順]

①GoogleGlassをPCに接続しVysorを起動後、
 GoogleGlassとVysorを連携します。

②プログラムをAndroidStudioで開きます。
 ※①、②の順番は逆でも大丈夫です

③AndroidStudioの実行ボタンを押下します。

[注意事項]

①プログラムの実行前に、実行構成が「app」になっていることを確認し、
 接続しているGoogleGlassが表示されていることを確認します。

②プログラムをAndroidStudioで実行する際、
 他の人が作成したソースやサンプルソースを実行すると、
 作成者の環境設定が残り、エラーが発生することがあります。

 ≪解決手順≫
 Ⅰ.プロジェクトフォルダの一番トップにある、
   「local.properties」の中身を全て削除または、
   ファイルが無い場合は中身が空のファイルを作成します。
 Ⅱ.AndroidStudioの「ファイル」>「Sync Project with Gradle Files」を
   実行します。

③デバック証明書は環境ごとに生成されるため、
 同じプログラムを複数環境で実行すると、
 パッケージ名は同じだが署名が異なることで、アプリが異なると認識され、
 既存アプリのアンインストール確認メッセージが表示されます。

 ≪解決手順≫
 Ⅰ.既存アプリをアンインストールしてよければ「OK」を選択してください。

≪まとめ≫
Webで掲載されている実行手順通りに実行を行いましたが、掲載通りに実行できないことがありました。
掲載されている実行環境との相違や、検証環境を複数使用していたことが原因として挙げられるため、自分の環境にあった設定や対応が必要です。

次回のブログでは、カメラ起動のサンプルソースを使った検証に関する内容を記載する予定です。

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