CentOS8からAlmaLinuxへの移行手順

2022 年 3 月 11 日 by fuku

こんにちは。fukuです。

CentOS8のサポートが2021年末で終了したことで、後継となる無償OSへの切り替えを行っている方も多いのではないでしょうか。

今回は検証環境で使用していた CentOS8 を AlmaLinux8 へ移行してみたので手順や注意点などをご紹介します。

検証環境は以下の構成になっています。

 OS:CentOS8.5

移行手順は難しくありませんでした。

すでに用意されているアップグレード用のスクリプト実行するだけで AlmaLinux8 へとアップグレードされました。

ただ、注意点は以下いくつかあります。

・CentOSのOSバージョンが 8.4 or 8.5でないとアップグレード用のスクリプトが動きません。

 CentOS Streamでもスクリプトは動きませんでした。(未対応のようです。)

・もし、OSを8.1などからアップグレードされる場合は、Streamバージョンになってしまいますので注意してください

 (2022年1月10日以降でレポジトリの内容が変わったようで、8系の最新バージョンはStreamのようです)

・アップグレードされる場合は、バージョンを指定してのアップグレードが必要です。

・インターネットへの通信が必要。

 (スクリプト取得とAlmaLinuxへアップグレードにサーバ自体がインターネットへ出れる通信環境が必要です)

以下、手順となります。

1.スクリプト「almalinux-deploy.sh」をダウンロード

# curl -O https://raw.githubusercontent.com/AlmaLinux/almalinux-deploy/master/almalinux-deploy.sh

2.スクリプトを実行

# bash almalinux-deploy.sh

>...
>Migration to AlmaLinux is completed

3.OS再起動

# reboot 

4.システムがAlmaLinuxへ切り替わっていることを確認

# cat /etc/redhat-release

>AlmaLinux release 8.5 (Arctic Sphynx)

手順はスクリプトを実行するだけなので簡単でしたが、

OSバージョンが古いとアップグレード用のスクリプトが使用できないのが少し残念です。

さらにCentOS8系でアップデートコマンドを実行するとStreamになってしまいます。

このままでは、スクリプトが使用できないのでカーネルを指定してのアップグレードが必要です。

今後のCentOSの後継としては、 AlmaLinux のほかにも RockyLinux というのもあるので、どちらを使用していくのかの動向をチェックするのも必要になりそうですね。

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