身近であった怖い話(Linux環境)#3

2020 年 6 月 11 日 by hiro-k

お疲れ様です。
身近であった怖い話(Linux環境)の第三弾になります。

今回はhostnameコマンドの利用ミスになります。

よく手順などでホスト名を確認するためにhostnameを利用しているのを見かけます。
単純にhostnameと実行するのであれば、
実行ホスト名を標準出力に出力するだけなのですが、
誤って使用するとホスト名を変更してしまうということが
発生してしまいます。
※この変更はリブートしたら元のマシン名に戻るのですが、
 それまでhostnameで変更したホスト名となります。

発生した事象も、実行ホスト名取得をhostnameを利用する手順でした。
作業者はhostnameを手動で実行、次のコマンドをコピーで実行とするつもりで、

hostname <コピーコマンド>

で実行してしまい、ホスト名を書き換えてしまいました。

変更してしまったマシンにログインできなくなったり、
アクセスできなくなったりといったことはありませんが、
ツール等でホスト名を取得して動作するものなどあると
おかしな挙動をしたりします。

実際に発生したのは以下の問題でした。
・アラーム通知メールに発生ホスト名が出力されるはずが
 おかしなホスト名が出力され、対象サーバの特定に時間が掛かった。
・ログに実行ホスト名を出力しており、ログ情報から統計情報の取得で
 おかしなホスト名が出力される。

サービスに直接影響があるものではなかったので
そこまで大きな問題としてあがってはいませんでしたが、
実際にそのマシンにログインしてホスト名を確認したら
全く違うホスト名が出力されるとなるとびっくりします。

ですので、皆さんはホスト名を確認するとき、
hostname
を利用するのではなく、
uname -n
を利用するよう気を付けてください。
もし、hostnameを利用している手順を見つけたら、
uname -nに変更すると良いかと思います。

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