etchに未サポートのemacs22をインストールする

2008 年 7 月 25 日 by 山平

emacsがUTF-8に対応したのでDebian etchに入れるべく調査した記録です。
後のメンテナンスを考えてソースからコンパイルして入れるのではなくパッケージ管理を利用出来る方法を探しました。

【参考サイト】debian/etchにemacs22を入れる – 計算機と戯れる日々
このサイトの内容でaptを使った標準的なインストールが出来てしまいました。

出来ました、さようなら。ではあんまりなのでなぜ出来たのかをもう少し追ってみます。

作業した内容

/etc/apt/sources.listに deb http://hype.sourceforge.jp/f etch backports を追加した後
# wget http://hype.sourceforge.jp/f/A7F20B7E.gpg -O- | sudo apt-key add –
# aptitude update
# aptitude install emacs22

http://hype.sourceforge.jp/とは何か?

 sources.listに追加したurl[http://hype.sourceforge.jp/]が何か、アクセスしてみるとこんな記述が。

本サイトの主旨:

  • debian パッケージを sid から sargeへバックポートしたりとか、本家で採用されていないパッチを適用したパッケージを公開/提供すること。
  • 余力があれば、その手順やパッケージについての解説。
  • 基本的に個人で利用するために作成したパッケージを、ついでに公開しているというスタンス。

なんて親切な。。。
オープンソーススピリッツ万歳、ですね。

wgetコマンドで何をしている?

wgetの-Oオプション

> -O,  –output-document=FILE    FILE に文書を書きこむ
ダウンロードしたファイルをファイルに出力する
(ファイル名”-“は標準出力?)
拡張子gpg:元ファイルを暗号化したファイル

apt-keyのaddコマンド

> apt-key add <file>          – add the key contained in <file> (‘-‘ for stdin)
apt-keyコマンド:gpgのラッパー
公開元サイトの鍵を追加している(セキュアなaptを行なう)

パイプでつながれた2つのコマンドの動作

公開元サイトから暗号化したファイル(公開鍵?)を取得して標準出力へ
標準入力から受け取った内容を公開鍵としてインポートする
以後、公開元からのファイルの取得は公開鍵暗号でセキュアになる

つまり、セキュアなaptを実現するための鍵の取得と追加を1行で行なっている、ということのようです。
wgetのOオプションで標準出力を指定するトコロがニクイ!

そしてインストール

セキュアになったところでaptitudeして、めでたくユニコード対応のemacsが使えるようになりました。
チュートリアルも日本語になってていい感じです。(debian公式emacs21のチュートリアルは英語。。。)

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