自宅Webサーバ:1台のApacheで複数のダイナミックDNS
2010 年 10 月 12 日 by 山平自宅で公開Webサーバ(Apache)を運用する際の覚書です。
以下の条件を想定しています。
- 変動(固定ではない)グローバルIPアドレス
- ダイナミックDNSを利用する
- 1台のWebサーバ(Apache)
- 複数のホスト
なぜこのような条件なのかというと、ルートパス”/”は1ホストにつき1つなので、複数のシステムを立ち上げる場合には別ホストのほうが管理が楽なことが多いためです。
(例えばBlogとSNSとwikiを1台のWebサーバで運営する場合を指します)
仮に1つのシステムしか立ち上げないよ、という場合でも、システムを移行する場合などには複数ホストを動かせたほうが便利なことがあります。
Debian系のApacheの設定の場合、ホストごとに設定ファイルが分かれているので、直感的な管理操作が行えます。
参考サイト:
上記のサイトを参考に、バーチャルホストの設定の雛形を作成しました。
NameVirtualHost *:80
<VirtualHost *:80>
ServerName hogehoge.dyndns.com
DocumentRoot /var/www/hogehoge/public_html/
#other settings...
</VirtualHost>
基本はこれだけでOKです。
あとは
- 必要であればcgiその他の設定を書き加える
- ダイナミックDNSを取得して「ServerName(hogehoge.dyndns.com)」を書き換える
- サイト用のディレクトリを作成して「DocumentRoot(/var/www/hogehoge/public_html/)」を書き換え、公開用のhtmlファイルなどを置く
- ダイナミックDNS自動更新(DiCEなど)の設定を行う
でサイトが立ち上がります。
参考サイト:
DiCE DynamicDNS Client (自宅でインターネットサーバー)
もう一つ、Debian系の便利な点として、上記雛形ファイルを「/etc/apache2/sites-available」に入れておけることがあげられます。
これは雛形の設定をa2ensiteコマンドで有効化しなければ、Apacheは有効なホスト設定と見なさないためです。
安定運用し始めるとつい「あのファイルどこに置いたっけ~?」となってしまいがちですので、個人的には重宝しています。
参考サイト:
Apache2の基本設定_1
以上です。