はじめに
i-ReporterのGatewayには、クラスター値を更新する前に確認メッセージを表示する機能と、処理完了後に完了メッセージを表示する機能が用意されています。
今回の製造対応では、これまで利用したことがなかった完了メッセージ表示機能を初めて活用することになったため、実装にあたり確認メッセージ表示機能とあわせて動作や設定方法を調査しました。
Gateway連携の確認・完了メッセージとは?
これまでGatewayを実行した際にメッセージを表示できるのはエラー発生時のみでしたが、2026年2月18日にリリースされた「Gateway 2.7.260200」からは、処理が正常に完了した場合にもメッセージを表示できるようになりました。
また、誤操作によるクラスター値の意図しない更新を防ぐため、反映前に確認メッセージを表示する機能も追加されました。
検証環境
・i-Repo Gateway:2.8.260700
※2.7.260200以上が必要
・i-Reporter for Windows:6.2.26020
※・6.2.26020以上が必要
・iOS版アプリの場合は「8.2.26020」以上が必要
事前準備
【i-Reporter帳票】
Gatewayの実行ボタンのみを設定した帳票定義を用意します。

【Gateway実行プログラム】
帳票定義で「Gateway実行ボタン」をクリックした際に実行される、jsonとPythonのプログラムを用意します。
≪確認メッセージ設定情報≫
・メッセージタイトル:確認メッセージ
・メッセージ内容:確認メッセージを実行してもよろしいでしょうか?
≪完了メッセージ設定情報≫
・メッセージタイトル:完了メッセージ
・メッセージ内容:Gatewayの実行を完了しました
・背景色コード:251,154,12
・タイトル文字色コード:26,150,226
・メッセージ文字色コード:205,83,179
・表示時間:3秒
確認メッセージ表示検証
【検証手順】
①帳票上の「Gateway実行ボタン」をクリックする

②Gatewayで通信を行う画面が一瞬表示される

③Gatewayの通信画面から確認メッセージに切り替わる

【検証結果】
Gatewayの実行ボタンをクリックすると即座に確認メッセージが表示されるため、サイクルタイムが短い運用でも十分活用できると感じました。
また、確認メッセージが表示されている間は、i-Reporterアプリ本体のボタンを含む他の操作は行えず、「はい」「いいえ」の選択のみが可能となります。そのため、利用者に確実な確認を促し、意図しない操作を防止する仕組みとして有効です。
一方で、確認メッセージのタイトルやメッセージ内容の変更は可能でしたが、フォントサイズやダイアログの大きさ、ボタンの表示内容などのレイアウトに関する設定は行えないため、利用する際は標準的なメッセージ画面の範囲内で運用を検討する必要があります。
完了メッセージ表示検証
【検証手順(確認メッセージ表示検証の続き)】
①帳票上の確認メッセージの「はい」をクリックする
※「いいえ」をクリックすると、元の画面に戻ります

②帳票上部に完了メッセージが表示される

③完了メッセージ設定情報の表示時間で設定した時間(今回の検証では3秒)の経過後、
メッセージは徐々に薄くなり、自動で消える
※iOS版アプリでは設定した時間が経過すると一瞬で消えます

【検証結果】
完了メッセージは確認メッセージと異なり、背景色やタイトル文字色、メッセージ文字色を自由に設定できます。そのため、GatewayでDB更新を実行する場合のように、処理結果が帳票上に直接反映されず利用者から見えにくいケースでも、処理完了を通知する手段として活用できると感じました。
また、表示時間を「0」に設定した場合は、「×」ボタンをクリックするまでメッセージが表示され続けるため、通知を確実に認識してもらいたい場合にも有効です。
一方で、メッセージの表示位置やサイズは変更できず、常に帳票上部へ横長の形式で表示されるという制約があるため、利用する場合は表示位置を考慮しての帳票レイアウトを検討する必要があります。
まとめ
確認メッセージの表示中は「はい」「いいえ」以外の操作ができなくなるため、利用者の誤操作の防止に有効であり、完了メッセージは帳票上では結果が見えにくいGateway処理の実行完了を通知する手段に有効であることがわかりました。
ただし、どちらのメッセージ機能も表示位置やサイズなどに制約があるため、活用する場合にはメッセージ表示を考慮した帳票レイアウトを検討する必要があるとともに、今後のバージョンアップで追加設定できるようになることを期待します。